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After living in the United States for 15 years, I came back to my hometown Matsue, a small city in the western part of Japan, in November 2014. I imposed a simple rule on myself. Use only American saltwater lures for at least one year and report what they catch...... When a year had passed since then, I decided not to lift this ridiculous restriction. I am still using only American lures.(2014年11月、15年間のアメリカ生活を終え、島根県松江市に帰郷した私は、自分自身に一つのルールを課しました。少なくとも1年間、アメリカのソルトルアーだけを使い、釣果を報告すること......。そして1年が経過した時、私は、この馬鹿馬鹿しい制約を解除しないことに決めました。今もまだ、アメリカのルアーだけを使っているのです。)

Feb 20, 2024

(No. 1172) Don’t Believe What They Say: Case of Shimano Torium 1500HG (人の言うことは信じるな:シマノ・トリウム1500HGの場合)

フランジがあれば「キャスティング・リール」になります


突起を削って「クラッチオートリターン」を無効にしました

これが「スプールロック」機構ですが、私には不必要




スプールが5グラム軽量になりました

I don’t like buying brand-new fishing reels. A new reel is flawless and shiny, so that it makes me feel it’s a jewel and I have to do anything to avoid it from getting scratches. However, my fishing, especially at a serious rocky shore such as Saruwatari or Safuki-bana in Nonami, sometimes requires me to allow my reel to get scratches. It is for my safety. If I make too much efforts to keep the aesthetic of my reel, I may end up getting less careful about my safety. So I like buying second-hand reels. A used one often already has scratches or even rust on it, so that I don’t need to mind its aesthetic. The more scratches on it, the safer. With such a pragmatic mind-set, I was examining some used reels on sale at one of local fishing tackle shops the other day, and one of so-called “jigging reels” caught my eye. It was Shimano Torium 1500HG. Why it caught my attention? Because the spool of the reel has two beautiful flanges.
(私は新品のリールを買うのが好きではありません。新品のリールは傷ひとつなくピカピカで、まるで宝石のように感じられ、何があろうと傷をつけてはならない、という気になってしまうからです。しかし、私の行う釣りでは、とりわけ野波の猿渡やサフキ鼻のような本格的な磯で釣る場合は、リールに傷がつくのを許さねばならない時があります。それは安全のためなのです。もしも、リールの美観を保つ努力をし過ぎると、自分の安全への配慮が欠けてしまいかねないのです。だから私は、中古のリールを買うのが好きです。中古リールには、すでに傷やサビすらあることが多いので、美観を気にする必要がありません。傷が多ければ多いほど、安全だというわけです。そんな現実的な考えのもと、先日、近所の釣具店で中古リールを物色していた時、いわゆる「ジギング・リール」の一つに目が留まりました。シマノのトリウム1500HGです。なぜ目に留まったのでしょうか? そのリールのスプールには、美しい2つのフランジが付いていたからです。)
Based on my experience in using some old conventional reels such as Newell or PENN’s, I established a hypothesis. A conventional reel that has flanges on the sides of the spool can be a good “casting reel”, regardless of whether the reel has any additional breaking system other than the mechanical brake (tension brake) or whatever the application of the reel is labelled. Indeed, Torium 1500HG is labelled a “jigging reel” by the manufacturer itself, and some Internet anglers seem to just believe in the claim and even say the reel should not be used for casting. They might be wrong. If you place your thumb on the flange as an additional brake, Torium 1500HG could be a good “casting reel”. In order to prove it, I impulse-bought the reel at the shop and used it to throw my usual favorite lures.
(ニューウェルやPENNのような古い両軸リールを使った経験に基づき、私は一つの仮説を立てています。スプールの両側にフランジのある両軸リールは、メカニカル・ブレーキ以外のブレーキ機構の有無に関わらず、そして、そのリールの用途が何であるかというレッテルに関わらず、すべて、良い「キャスティング・リール」になる、という仮説です。実際、トリウム1500HGは、メーカーによって「ジギング・リール」と見なされていますし、ネット上の釣り人たちの中にはそれを鵜呑みにし、キャスティングでは使わないのが無難と言う人たちもいます。彼らは間違っているのではないでしょうか。親指をフランジに置いて追加のブレーキとすれば、トリウム1500HGは、良い「キャスティング・リール」になるのです。それを証明するため、私はそのリールを衝動買いし、いつものお気に入りルアーを投げるために使ってみました。)
The result was successful. I proved my hypothesis was correct at least for Torium 1500HG. The reel was already a good “casting reel” without any modifications, but later I added some modifications to the reel in order to make it a better casting reel. I ground down the small projection attached to one of gears to disable the so-called “clutch-auto-return” feature, which might be useful for the boat jigging but is just a nuisance for my fishing. This feature could be unintentionally activated during my casting motion. If my fishing line is not so strong, the line will break and my favorite lure be gone. I also removed all the parts for the “spool-lock” feature. As a result, the spool became 5 gram lighter. By the way, I feel this feature is a step backward not an advancement in the history of fishing reels. Do you know when you should use this feature? They say you should use it when your lure is stuck on the bottom of the sea. The feature will make the spool immovable, so that it gets easier for you to sever the line without any damage to the gears in your reel. So, may I say, this feature is to leave a plastic or metal garbage in the sea as efficiently as possible? What a crap.
(結果は上々でした。少なくともトリウム1500HGについては、私の仮説が正しかったことが証明されたのです。このリールは、何も手を加えなくても既に良い「キャスティング・リール」でしたが、その後、より良いリールにするため、いくつかの改造を加えました。ギアの一つに取り付けられていた小さな突起を削り、いわゆる「クラッチオートリターン」機能を無効にしました。この機能は、ボートからのジギングでは有用なのでしょうが、私がルアーを投げる際には邪魔でしかありません。キャスティングの最中に、意図せず作動させてしまいかねないのです。もし私のラインがそれほど強くなければ、ラインは切れ、お気に入りのルアーは失われてしまうでしょう。また、「スプールロック」機能に必要な部品もすべて取り外しました。おかげでスプールが5グラムほど軽くなりました。ところで、この機能は、釣り用リールの歴史において、進歩ではなく、後退ではないかと感じられます。この機能をいつ使うべきかご存知ですか? ルアーが根がかった時に使うのだそうです。この機能を使えば、スプールは固定されて動かなくなり、リールのギアにダメージを与えることなく、ラインを切断しやすくなるのだとか。つまり、こう言ってもいいのでしょうか? この機能は、プラスチックや金属のゴミを、できるだけ効率よく海に捨てていくためのものだと? なんてことでしょう。)

2 comments:

  1. ナマジです おはようございます
     やはりMasahiroさんは、私と興味の方向が似ているというか、共感できる人だなと改めて思いました。
     リールの部品や機構のそれぞれの意味を考えたくならないのか?考えたこともないのか?と今時の釣り具を見るとムカついてきますが、ああここに考えてる人が居るんだなと安心できました。
     オートクラッチ取っ払ったのは意図しないベール返りを防ぐために私がスピニングのベール反転パーツを取っ払ってマニュアルにしたのと似ているなと思いました。
     そして「プラスチックや金属のゴミを、できるだけ効率よく海に捨てていくためのもの」を嫌悪するその気持ち、同志を得た気持ちです。根掛かり覚悟の釣りなんてクソ食らえですよね。

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    1. ナマジさん、コメントありがとうございます。

      私は、ボートからの釣りはしませんし、ジギングもほとんどしない門外漢であるせいか、「スプールロック」機能とは何か知った時は、複雑な気持ちになりました。

      最初は、伝統的なクリッカーかと思ったのです。ドラグをゆるめたりスプールをフリーにして、クリッカーをONにしておくと、魚がかかった時、音が出て知らせてくれるというやつですね。

      ですが、釣具屋でONにしてみたらスプールが全く動かなくなったので、「これはクリッカーではない。いったい、なんだ?」と思ってしまいました。

      米国で販売されているトリウムには、ふつうのクリッカーが付いているようですから、興味深いです。

      「クラッチオートリターン」や「スプールロック」を取りやめてパーツを減らして価格を下げ、全体的に横幅を広げてスプールをもう少し横長にし(今はジギング向けのナロースプールなのです)、さらにはフランジの幅ももう少し広げてサミングしやすくして、Shimanoさんにはぜひ、安価なキャスティングリールを作ってほしいですね。

      慣れてしまえば、そして、ある程度の重さのルアーであれば、マグも遠心もいりません。ショアでベイトを使う人が増えているので、価格次第では、けっこう人気が出るんじゃないかと思います。

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